GPIF「8兆円損失」で理事長なり手なし

2016年1月号 BUSINESS

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案の定と言うべきか、年金135兆円を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が袋叩きに遭っている。11月30日、所管の厚生労働省の記者クラブで発表した2015年7~9月期の運用成績が、7兆8899億円のマイナスとなったからだ。鬼の首を取ったように12月第二週の週刊誌2誌(週刊朝日と週刊文春)には「3カ月で8兆円が消えた」とトップ記事で書きたてられた。GPIF審議役の未練たらしい会見は、ツッコミどころ満載だ。リーマン危機直後の08年10~12月の損失5兆6601億円を上回る過去最悪だったことをなかなか白状せず、期間収益率(マイナス5.59%)で過去三番目の損と「率」で悪印象を薄めようとしたのがあざとい。ホームページでも「年金積立金は長期的な運用を行うものであり、その運用状況も長期的に判断することが必要です」「収益は、各期末時点での時価に基づく評価であるため、評価損益を含んで ………

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