少子化に追いつめられた果てに乗っ取り。餌食にされる学校法人はますます増える。
2015年12月号 DEEP
「医療法人葵会」といえば、斯界ではよく知られた名前である。積極的なM&Aによって、病院や介護老人保健施設、ホテルに至るまで100カ所以上の施設を運営する全国有数の医療法人だ。新谷幸義理事長は政界にも太いパイプを有し、実子の正義氏は自民党中国ブロック比例代表の代議士でもある。そんな葵会が買収の食指を動かすのは病院だけではない。学校運営にも関心を抱いており、学校法人葵会学園を通じて2014年には岡山・建部医療福祉専門学校を開校した。ある医療関係者によれば、「看護師が慢性的に不足しているので、葵会のみならず医療法人大手は学校買収の好機をうかがっている。自前で看護師養成に取り組もうというわけだ」。一方では少子化による入学者減少で経営不振に陥る学校法人も続出している。大阪の学校法人明浄学院もそうした苦境に立たされており、救済支援の手をさしのべてくれるスポ ………
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