公立図書館運営を丸投げした「武雄モデル」の悪評噴出で、真似た自治体が右往左往。
2015年12月号 LIFE
ベストセラー小説のタイトルではないが、まさしく「図書館戦争」である。10月1日にリニューアル開館したばかりの神奈川県海老名市の市立中央図書館運営を巡って、新旧事業者の対立が表面化したのだ。片や公共図書館運営の最大手であり、そもそも海老名市の図書館運営を請け負ってきた図書館流通センター(TRC)。片や市からのラブコールで新規参入を果たし、TRCと共同で図書館運営を担うことになったレンタル大手「TSUTAYA(ツタヤ)」の経営母体カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)。このCCCの図書分類、選書のやり方などに懸念と不信感を抱いたTRCが、リニューアルから1カ月も経たぬうちに共同運営離脱も辞さずと言い出した。慌てたのが市で、市長選が迫っていることもあって、内野優市長自らが仲裁に入り、必死の火消しに追われた。10月30日に契約期間(2019年3月末)までは共同運営を続ける ………
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