国税OBが脱税指南した「サイバード役員」

2015年12月号 BUSINESS

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10月21日、出会い系サイト運営会社による3億円余りの脱税をめぐり関係者4人が東京地検特捜部に逮捕された。指南役の植田茅元税理士が国税OBだったことから広く報道された事件だが、明るみに出ていない興味深い事実がある。実は逮捕された出会い系会社の実質経営者のひとりはIT企業、サイバードの現役役員だったのだ。問題の人物はサイバードの小林理取締役(10月27日付で辞任)。1966年生まれで京セラを経てサイバードに入社。主要子会社「エスクルー」では代表取締役を任されていた。高級腕時計が趣味らしく、5年前には写真入りでスイスメーカーの広告に登場。「競争の激しい業界で個性を主張するには、ある意味“ハッタリ”も必要」と持論を披露していた。脱税の舞台は東京都府中市の「システムソリューションズ」なる会社。ただし唯一の取締役で代表者は東京・西新宿の高級タワーマンションに住む男性 ………

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