「新三本の矢」へし折る株崩落

「新ブラックマンデー」の予兆に、ブラックロックなど巨大ファンドが怯える突然死。日本株は打つ手が乏しい。

2015年11月号 BUSINESS [米利上げ前夜の恐怖]

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いま株式市場のサドンデス(突然死)に怯えるのは“杞憂”だろうか。10月8日、米民主党大統領候補のヒラリー・クリントン前国務長官が、米金融界のリスクテークを抑制するとともに、不正行為にかかわった個人にも責任を負わせる「ウォール街征伐」を打ち出した。市場の不安定を助長しているとして、超高速取引(HFT)への課税にも乗り出すという。大本命とされながら、リビア・ベンガジの米領事館の襲撃に絡み、個人メールを公的に使用したことが批判を浴びて、彼女の支持率は失速気味だ。党内最左派のバーニー・サンダース上院議員の猛追を受け、一方でジョー・バイデン副大統領の立候補が取り沙汰されることで、クリントン氏はカド番に立たされている。焦っているのだろう。党内に環太平洋経済連携協定(TPP)への反対が多いとみるや、自ら国務長官として推進したはずのTPPは反対に回るなど、政策が支離 ………

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