拝啓オリンパス様「公開お見舞い状」

中国での贈賄調査で「秘中の秘」の内部文書が出て、報告書の取締役会提出を中止した。

2015年11月号 BUSINESS

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秋冷の候、貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。本誌の取材には、いつも木で鼻をくくったような格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。さて、前号までの記事の通り、御社内とその周辺で新たな不正の疑いが浮上し、心配の余り誌上で公開質問状を兼ねたお見舞い状を差し上げる次第です。本誌9月号で映像部門の研究開発費が研究部門に付け替えられていたことを指摘したところ、新日本監査法人が慌てて「調べ直してみる」と言い出したと聞きます。さらに10月号では「9月25日の取締役会で、中国での贈賄に関して2月から始まった調査の報告書が提出される」と書きましたが、提出は見送られましたね。「出てきてはならない内部文書が出てきてしまったから」とか。

銀行出身役員の退任理由

「内部文書」とは贈賄に関する複数の裏帳簿を指し、調査にあたっていた大手法律事務所にも「秘中の秘」だったものではありませんか ………

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