三菱重工に仏アレバが匕首

社内には「ドブに捨てるようなアレバ出資は株主が黙っていない」と反対論が根強いが、官邸や経産省の意向を蹴飛ばせない。

2015年11月号 BUSINESS [金縛りの「国策会社」]

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原子力ビジネスの退潮が加速する中、三菱重工業が事実上破綻したフランスの原発大手アレバの支援要請を受け、窮地に陥っている。再建を進める仏政府は約40万人の原子力産業関連雇用を維持するため外国企業の出資や輸出拡大を模索。巨額赤字を垂れ流すアレバに対し欧米日の原発メーカーは冷ややかだが、仏政府は新型炉開発で提携関係にあった三菱重工に白羽の矢を立て「原発大好き」の安倍晋三首相(61)にも直接働きかけて外堀を埋めつつある。造船事業の巨額赤字や日の丸旅客機「MRJ」の開発難航で「それどころではない」(三菱重工幹部)ものの、「国策会社」の最右翼である同社に逃げ場はないかもしれない。

「エリゼ宮」が絡むトップ交代

「日本の原子力産業がぜひ資本面でフランスの原子力部門再構築に参加してほしい」10月5日、仏首相マニュエル・バルス(53)は首相官邸での安倍との会談後にこう述べ、アレバ再建に三菱重工 ………

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