「3人転落死」アミーユ挫折の真因

メッセージが運営する施設は全国に1万7千室。金太郎飴的な急拡大が墓穴を掘った。

2015年11月号 LIFE

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介護大手のメッセージが運営する川崎市の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、昨年11月から12月にかけ、3人の入居者が深夜に相次いで転落死していたことが判明、社会に衝撃を与えている。神奈川県警は事故として処理していたが、転落した際の柵は高く、小柄な入居者たちには越え難い。自室でない居室からの転落者もおり、転落死した時の夜勤者は、同じ23歳の男性職員だった。男性職員はその後入居者たちから金銭や貴金属、合わせて約200万円近くを盗んで遊興に使い、5月に逮捕されていた。同施設では他にも不始末が出るわ出るわ。3月に83歳の男性入居者が浴槽内で死亡。6月には職員4人による85歳の入居者への日常的な虐待が発覚した。全国のメッセージ・グループの施設でも、虐待や火災による死亡事故など問題が続いている。名古屋の「アミーユ大曽根」、横浜の「Sアミーユ横浜神大寺」、東京都三鷹 ………

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