「子育て支援」財源争いで政官財“総活躍”

2015年11月号 BUSINESS

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「福山ロス」と言われるほどに衝撃的だった歌手、福山雅治と女優、吹石一恵の結婚に、感想を求められた菅義偉官房長官の発言が物議を醸している。「この結婚を機に、ママたちが一緒に子供を産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれればいいなと思っています」戦前の富国強兵政策の一環で唱えられていた「産めよ増やせよ」を連想させる時代錯誤の発言だった。菅の念頭に、安倍政権が打ち出した「新三本の矢」の一つ「希望出生率1.8の実現」があったことは間違いない。霞が関では「首相のイチ押し」とされるこの政策は、若い世代が希望通りに子供を持った場合に想定される数字をベースにしたもので、2020年代半ばでの達成が目標になっている。時代錯誤を覚えさせる政策と表裏を成すのが「子育て支援」。今年4月から「子ども・子育て支援新制度」が開始されているが、出生率問題とともに、この分野に ………

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