「誘拐」より「難民」でIS荒稼ぎ

ロシアが参戦しても、「出シリア」の難民が増えれば、手数料ビジネス大繁盛で高笑い。

2015年11月号 GLOBAL

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ヨーロッパの南の玄関口で繰り広げられる難民の悲劇。その裏で、中東の密入国ブローカーや過激派組織「イスラム国」(ISまたはISIS)が、悲惨な「出シリア」集団脱出を千載一遇の好機ととらえ、今度は「難民ビジネス」で億ドル単位のカネを手にして笑いが止まらない――今
や混沌の極と化したシリア内戦の、これがシュールな最新情勢である。2011年に内戦が勃発したシリアでは、「誘拐」がにわかビジネスとして急成長した。当初、犯罪組織やジハーディスト(聖戦士)のグループは、身代金を組織の資金源にするため、富裕層を標的に誘拐を始めたが、彼らが国外に逃げ出すと、次はジャーナリストなどの欧米外国人を狙い始めた。13年ごろから誘拐された外国人が、ISやアルカイダの下部組織アル・ヌスラ戦線などの武装組織に売り飛ばされるケースが急増したのだ。

人質仕入れて「長期投資」

こうした組織は、外国人人質を数年にわたり ………

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