2015年10月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
日本銀行の白井さゆり審議委員(52)の去就に注目が集まる。2011年4月に慶大教授から就任した白井氏は来年3月一杯で任期満了となるが、前任の須田美矢子氏も2期務めており、「再任は確実」(政府関係者)だ。それどころか、米国の金融政策を司る連邦準備制度理事会(FRB)の初の女性議長ジャネット・イエレン氏(69)になぞらえ、「日本のイエレン」を黒田東彦総裁(70)の後継候補に推す向きがある。 日銀総裁には、海外の中銀総裁と直接電話で渡り合うだけの英語力が必須だが、米コロンビア大学で博士号を取得し、国際通貨基金(IMF)に勤めた経験を持つ白井氏はうってつけだろう。白川方明前総裁時代に就任した後、しばらくは事務方が用意した公式見解を繰り返すだけだったが、最近では「金融政策は私が前から主張していた通りに動いている」と言って憚らない。 白井氏の姿勢が変わったのは黒田体制 ………
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