「谷垣禅譲」安倍の辞め時

首相は行き詰まりを自覚している。一度しぼんだ風船に空気を入れても、元の張りは蘇らない。現時点で後を託せるのは……。

2015年10月号 POLITICS [首相は「しぼんだ風船」]

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なぜ安倍晋三は自民党総裁再選に当たり、あれほど無投票にこだわったのか。新聞は一様に「執着」「固執」と表現した。元郵政相・野田聖子が出ても間違いなく勝てたのに、派閥や業界を通じた締め付けで立候補そのものを封じたしつこさは異様である。論戦が党内に燻(くすぶ)る不満を誘引しかねないという怯え。大詰めの安保法案採決に絡められたら事を仕損じかねないという心配。3度の衆参国政選挙に勝った自分を代える大義名分があるはずないという自負心。どれも正しいが、分析が核心に届いていない。5カ月前、米議会演説に「歴史的成功」と鼻高々だった頃、安倍は「立候補資格のある人は雲霞(うんか)の如くいる。首相になろうという気合を持って欲しい」と党内を煽っている。側近たちは「票を貸してもいい」と軽口を叩き、むしろ選挙を待望していた。政調会長に抜擢された稲田朋美が「総裁候補の一 ………

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