タイ軍事政権の「不安」は皇太子

高齢のプミポン国王の跡継ぎは、政治的ジグザグ、離婚した妃一族の汚職で人気がない。

2015年10月号 GLOBAL

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8月半ば、タイの首都バンコクで150人近くの死傷者を出した爆弾テロは、昨年5月に治安維持を掲げてクーデターで全権を掌握したプラユット・チャンオチャ軍事政権の威信を大きく傷つけた。が、クーデター以降、タイ政局を覆う不透明感をさらに深める懸念材料といえば、王宮内を分裂させかねない王位継承問題であり、それがタイでは正面切って論じられることのないタブーとなっている。タイ政治の安定に重しとなってきたプミポン・アドゥンヤデート国王(87)の治世が、誰の目にも終わりに近づいている。1946年に即位、世界で最も在位期間の長い国王は伝統的エリートに畏敬されているばかりでなく、人々から神格化され、人民の君主としても敬愛されている。2009年から入退院を繰り返し、5月31日にはヘリで病院に緊急搬送されて、国民を不安に陥れた。

王室と軍部の「蜜月」

タイ王室は文民統治の時代も含め、軍部と緊密な関係 ………

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