オリンパス「贈賄疑惑」今度はインドネシア

本誌は「オリンパスの天敵」ではない。菊川残党の天敵である。隠せば隠すほど内部告発が届く。

2015年10月号 BUSINESS

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9月25日、オリンパスは取締役会を開くはずだ。そこでは数年前、中国工場が輸入する映像部品を巡って中国税関とトラブルになり、その解決のため深圳市幹部のファミリー企業に数億円の袖の下を渡した問題の調査結果が報告されるという。しかしそのころには本誌最新号も届いているから、この記事も議題になるかもしれない。本誌に情報が寄せられたのは1年近く前だった。「内視鏡を売り込むため、オリンパスは国立インドネシア大学チプト病院の内視鏡トレーニングセンター関係者に不明朗な資金を渡している」という内容だ。学会などの旅費や食事代の他、性格のはっきりしないカネが手渡されているという。資金提供は1回あたり2千ドルから3千ドルで、「一ケタ大きい額が渡されることもあった」。第二次安倍晋三内閣の発足後、首相は日本企業で組織した経済ミッションを連れて盛んに外遊した。そうした活動の ………

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