「三選」を目論む横倉会長が医学部新設に猛反対。首相に媚びを売り、診療報酬改定の譲歩を引き出す目論見。
2015年10月号 POLITICS [票とカネの「横倉執行部」]
遂に「岩盤規制」の一角が崩れた。文部科学省が東北薬科大学の申請を認め、1979年の琉球大学以来37年ぶりに医学部が誕生することになった。文科省は、更に一校の新設を認めようとしている。国際医療福祉大学が千葉県成田市と組み、国家戦略特区に申請した「国際医療学園都市構想」だ。最終手続きを残すのみで、遠からずゴーサインが出る見込みだ。医療界が黙って見過ごすわけもない。日本医師会(日医)が中心となって反対運動を繰り広げたが、安倍晋三首相に押し切られた。ところが、不可解なことに「勝負」がついた今も、日医は反旗を振りかざしている。そこには来年6月の日医会長選で三選を狙う横倉義武会長の深謀が覗く。安倍官邸に対する条件闘争を仕掛けているのだ。
「成田市の医学部新設について3府省の方針が示されたことは大変遺憾に思っている」――。8月19日の記者会見で、横倉は怒りを露わ ………
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