元経産官僚社長を「使い捨て」宙に浮く宇都宮再開発

東大卒エリートがタイルメーカー再建を託されたが、電撃解任のあとは株価がキナ臭い動き。

2015年10月号 BUSINESS

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兵庫県の淡路島が発祥の地である東証一部の老舗タイルメーカー「ダントーホールディングス」(大阪市)の株価がキナ臭い。今まで同社の株式の5.73%(6月30日時点)を所有し、第3位株主だった淡路交通が8月26日、いきなり18.63%を持つ筆頭株主に躍り出た。8月に入り不可解な高値が続き、一時は東京・南麻布の企業が筆頭株主になっていただけに、防戦買いと勘ぐられても不思議ではない。事実、ある複数の大株主がダントーHD会長兼社長、加藤友彦(57)に面談を求め、タイルの生産、販売事業からの撤退を要求したとの情報が流れ、追随買いが入ったとも囁かれた。本業のタイル製造販売が赤字のダントーに何が起きたのか。震源は栃木県宇都宮市。人口およそ50万人のこの地方都市に最大規模の商業施設計画が浮上したのは昨年4月。広さは14万6250㎡と、東京ドームの3倍以上もある市北東部の下岡本町にダント ………

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