中国がバルカン半島「串刺し」

「新シルクロード」の布石着々。ギリシャの港湾だけでなく、ドナウ川まで運河建設構想も。

2015年9月号 GLOBAL

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13世紀後半、マルコ・ポーロが中国に向けてシルクロードを旅した際、旅の起点となったのは彼の生誕地であるアドリア海のコルチュラ島だった。当時はヴェネツィア共和国の一部だったこの島はバルカン半島沖にある。このマルコ・ポーロの道の一部をたどり、ギリシャやセルビアなどバルカン半島の国々を経由して中国から欧州までをつなごうというのが、中国の習近平国家主席の提唱する「新シルクロード構想」である。この構想の最初の動きとなったのは、2014年6月、中国の李克強首相がアテネで署名した総額50億ドルの港湾設備などの使用契約だった。契約にはギリシャ最大のピレウス港の過半数(67%)の権益取得が含まれるが、中国のコスコ(COSCO、中国遠洋運輸公司)グループはすでに08年、同港の少なくとも二つのターミナルの35年リース契約を4億9千万ユーロ(約670億円)で締結した。

ギリシャを玄関口に

中国はさらに、 ………

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