クロマグロ「緊急禁漁」も浮上

巻き網が槍玉だが、沿岸漁業全体や釣りの遊漁まで漁獲規制。2年程度禁漁の「悪夢」も。

2015年9月号 LIFE

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産卵期のマグロをとるな。8月3日午後1時過ぎ、揃いのTシャツを着た男たちが東京・霞が関の水産庁前から西新橋の日本水産本社前まで、30分余りかけてデモ行進した。横浜の釣具店経営者が呼びかけたもので、釣りを趣味として楽しむ人たちも、ついに絶滅しかねないクロマグロ保護に立ち上がったのだ。前号で学習院大学の阪口功教授が指摘したように巻き網漁船による乱獲が、太平洋でのクロマグロ資源減少の元凶であることは疑いようがない。資源増減へのインパクトの大きさを百分比で示す北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)の公表データによれば、2012年時点で西部太平洋、すなわち日本近海での巻き網が47%、同沿岸漁業が34%である。20年前の1992年はその値がそれぞれ19%、56%だったから、巻き網の膨張ぶりがわかる。

親魚保護後回しの理由

そして鳥取県が熱心に宣伝する地元境港のクロマグロこそ、産卵のために日本海 ………

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