国を誤る「生物多様性条約」の罠

日本の遺伝資源利用の8割が中国由来といわれ、その影響は甚大。批准を急がぬがよい。

2015年9月号 BUSINESS

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地球上には3千万種とも言われる多様な生物が存在している。40億年の長い時間をかけて進化を遂げ、各地で独自の生態系を構築してきた。この生物多様性から人類は4つの素晴らしいサービスを享受している。①供給サービス(食料.原燃料などを提供)、②調整サービス(森林による水質浄化、洪水防止など)、③文化的サービス(自然景観.森林浴などの娯楽や民俗文化)、④基盤サービス(光合成による酸素生成、蒸発による水循環など)である。だが生物種の絶滅スピードは年間4万種に達する。世界の農業生産の大半がコメ、小麦、トウモロコシ、大豆の4品種に集約され、生物多様性という意味で農業全体が脆弱化しているという指摘もある。欧州の調査プロジェクト「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」は生態系破壊の経済的打撃が陸上だけで年間約50億ユーロ(約5600億円、2008年時点)に達すると試算した。地球的 ………

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