2015年8月号 BUSINESS [インサイド]
米連邦最高裁は6月下旬、同性同士の結婚を全米50州で認める判決を下した。判事9人のうち賛成5人、反対4人という薄氷の勝利だったが、オハイオ州など4州の同性婚禁止は撤回を求められる。判決の直後、オバマ大統領は原告の男性に電話をかけ「あなたのリーダーシップがこの国を変えた」と祝福した。その様子はCNNなどが歴史的瞬間として報じ、同性婚支持者から「オバマが歴史に残す最大のレガシー(政治的遺産)」との声が湧き上がる。賛成に回ったアンソニー・ケネディ判事は意見書で「政府と民間の両方でこの問題に関する幅広い議論がなされ、寛容な方向に国民の姿勢が変化した」と指摘した。少なくともオバマ政権の徹底的な同性愛者などの容認政策がなければ、今回のような司法判断は数年先になった可能性が高い。米調査会社ギャラップの5月時点の調査では「同性婚容認に賛成」は6割に達し、96年5月の2 ………
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