住友商事の老害「宮原」名誉顧問

引責辞任すべき社長を、80歳になる元社長がしゃしゃり出て留任させるとは。「老害」の見本!

2015年8月号 BUSINESS

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6月23日、住友商事が都内で株主総会を開き、社長の中村邦晴(64)が「多大なご心配をおかけして申し訳ない」と頭を下げた。同日、2千億円を超える金融支援を受けることとなったシャープや、2期連続で最終赤字に陥ったソニーも株主総会を開催し、荒れ模様となったが、16年ぶりの赤字に転落した住商が平穏無事とは意外だった。米国南部で取得したシェールオイル権益の投資回収が難しくなり、約2千億円の損失を計上。さらに米北東部のシェール開発で360億円、ブラジルの鉄鉱石開発で650億円の損失を出した。厳しい追及を受けると思いきや、結局、株主総会は2時間2分と前年の倍近い時間がかかったものの「シャンシャン」で終わった。経営陣はホッと胸をなで下ろしただろうが、この平穏な幕引きこそが、住商経営陣の責任うやむやの病弊を浮き彫りにした。

社長の大チョンボなのに

2千億円の損失を出した鉱区はオイル層が複雑に入り ………

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