イスラム国の「混合経済」成功

反対勢力を抹消し均質化。資源を押さえ、福祉と価格統制の近代的行政システムは侮れない。

2015年8月号 GLOBAL

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6月29日、過激派組織イスラム国(ISIS「イラクとシャームのイスラム国」またはIS)は短命とのあらゆる予想を覆し、イスラムの最高権威者カリフを長とする「カリフ制国家」樹立から1周年を迎えた。その強みは独自の国家建設モデルにある。彼らが掲げる過激なサラフィー主義は、宗教から愛国的スローガンに形を変え、これに惹きつけられた世界中の若いイスラム教徒が、今や数万人も国づくりに参加しようとしている。だが、ISのもっとも独創的な側面は経済の領域にある。ISは、社会主義的な福祉国家と資本主義の要素を巧みに組み合わせ、いわば「混合型」の経済モデルを創り出した。2011年以来、IS指導部は戦略的資源の豊富な地域に狙いを定め支配地域を広げてきた。制圧後は、地域の宗教的・民族的多様性を含むあらゆる反対勢力を抹消し、極めて均質な社会をつくり上げた。この「飛び地」の中で、法と秩序 ………

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