レアアース国策投資完敗に「ミイラ」の呪文

2015年8月号 GLOBAL

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レアアース・バブルの崩壊劇がいよいよ最終局面を迎えた。レアアースとは化学的性質が似た17種の元素の総称で、ハイテク製品の製造に欠かせない機能性材料。世界の産出量の約9割を中国が占めている。バブルの始まりは2010年、乱掘防止や環境保護を口実にした中国政府の輸出制限強化だった。さらに、同年9月に尖閣沖で起きた「漁船衝突事件」の直後、中国はレアアースの対日輸出を一時ストップ。それが引き金で相場が暴騰し、種類にもよるが11年夏には1年前の5~10倍に値上がりした。ところが、狼狽した需要家の在庫積み増しが一巡すると、相場は一転して急落。レアアース業界は長い低迷期に突入する。そして4年後の今年、中国政府は1月にレアアースの輸出枠をついに撤廃。5月には輸出関税も廃止し、輸出制限を事実上放棄したのである。これを受け、5月以降の相場はさらに2~3割も下落。現在の価格は10年 ………

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