東和銀行揺るがす「関東建設工業」の経営不安

2015年8月号 BUSINESS

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売上高500億円の北関東最大手ゼネコン、関東建設工業(群馬県太田市、非上場)の経営不安説が広がり、メーンバンクの東和銀行の屋台骨を揺るがしかねない事態に陥っている。関東建設工業は1972年設立。創業者の高橋君明氏が一代で地元建設業のトップに育て上げた。昨年9月に同氏は73歳で亡くなり、二男の明氏(49)が跡を継いだ。翌月、太田市内で行われた社葬では、大澤正明群馬県知事が葬儀委員長を務め、参列者は2千人を超えたという。その経営体質は問題が多く、下請けへの値切りの厳しさはつとに有名だ。業者を繋ぎとめるため、一つの現場が終わっても代金の10%分を払わず「払ってほしければ次の現場も付き合えと要求する。いったん取引を始めると抜けられなくなる」(地元業界関係者)。事業拡大と下請けからの悪評が背中合わせだった。大震災の後、安値受注による業績悪化が取り沙汰され、決算 ………

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