2015年8月号 BUSINESS
政権の力のバロメーターは、何といっても人事だろう。適材適所ができれば、政権基盤は盤石となる。だが、発足2年半の安倍政権は、昨年生まれた内閣人事局の“宝刀”を手にして、今年は霞が関の局長級以上でサプライズ人事があるかと思いきや、財務省・金融庁人事はほぼ「既定路線」で落ち着いた。「安倍官邸」の人事力を測るリトマス試験紙には、菅義偉・官房長官と塩崎恭久・厚生労働相の対立で、任期切れの三谷隆博理事長を留任させたGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に如くはない。本誌報道で大揉めになり、3月末はひとまず留任として封印したが、「8月ころには次期理事長を決めたい」という意向だった。6月、杉田和博官房副長官から塩崎厚労相に1枚のリストが渡された。GPIF次期理事長候補の名が並ぶ。打診せよ、というのだ。本誌を警戒してか、官邸も厚労省も貝のように口を閉ざす。が、いく ………
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