敗訴JASRACが「弱者いじめ」

音楽著作権管理の寡占団体が「包括徴収」で独禁法違反確定。新たにBGMに狙い。

2015年7月号 BUSINESS

  • はてなブックマークに追加

放送局で使われる音楽の著作権をめぐり、一般社団法人「日本音楽著作権協会」(JASRAC)の契約手法が独占禁止法違反にあたるかどうかの裁判で、最高裁判所は「独禁法違反にあたる」と判断(高裁判決が確定)、公正取引委員会はJASRACの契約手法を再審理しなければならなくなった。ことの発端は2001年に遡る。音楽著作権管理をJASRACが独占していることが問題視され、著作権等管理事業法が施行された。これにより新規参入の道が開かれ、株式会社イーライセンスやジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)といった企業が名乗りを上げたが、JASRACの事実上の独占が崩れることはなかった。現在もJASRACのシェアは約99%と圧倒的な強さである。06年に放送分野の管理業務に参入したイーライセンスは、JASRACと放送局が交わしている契約手法が「他の管理事業者の事業活動を制限している」と公取委に申し出た。公 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。