日の丸FCVに賭ける政官業複合体

水素社会の扉をこじ開けたトヨタのFCV車「ミライ」。自動車産業の主役がEV車になったら日本勢は敗退する。

2015年7月号 BUSINESS [「エコカー覇権」争奪戦]

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1974年春、通商産業省(現経済産業省)工業技術院は「サンシャイン計画」と呼ぶ超大型プロジェクトを立ち上げた。主導したのは当時、担当研究開発官だった堺屋太一。対象は太陽光発電、太陽熱利用、風力発電、潮汐発電、海洋温度差発電、地熱利用、水素エネルギーなど。第一次石油ショックの直後で脆弱な日本のエネルギー安全保障に危機感がつのり、中東石油への依存も問題視された。再生可能エネルギーや省エネルギーへの技術開発要請が一気に強まり、サンシャイン計画に追い風が吹いた。現在の再エネ・省エネ技術は全てサンシャインの恩恵を享受したといっても過言ではない。太陽光や風力、地熱などが脚光を浴びるなか、出遅れたのが水素エネルギーだった。都市ガスから抽出した水素を、空気中の酸素と反応させて発電する世界初の家庭用燃料電池「エネファーム」が日本で発売されたのは2009年。サンシ ………

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