2015年7月号 DEEP
都内のキリスト教会で、牧師が信徒を、信徒が牧師を訴えるという異例の訴訟合戦が展開されている。問題の教会は日本基督教団(総会議長・石橋秀雄、以下「教団」)の玉川平安教会(1936年創立、世田谷区)。『生き方上手』などのベストセラーを著した聖路加国際病院の日野原重明名誉院長が所属、その父・善輔氏が牧師を務めていたこともある。教団は教会数1716、信徒17万4695人(2014年3月時点)を擁する国内最大のプロテスタント教派。青山学院大、同志社大などミッション系私学とも関係が深い。訴訟の発端は、同教会の牧師である藤田義哉、山口隆康両氏の言動と教会会計の不透明性、不動産売買などに疑問を抱いた信徒が「藤田牧師のセクシャルハラスメントについて」(08年)、「玉川平安教会の現状と山口隆康牧師について」(09年)と題する文書を撒いたこと。これに対し両氏が「人格を蹂躙するかの ………
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