米ヤフーが保有するヤフーJ株を、孫の盟友・馬のアリババに取得させる案が急浮上。個人情報が中国に漏れないか。
2015年6月号 BUSINESS [孫正義と馬雲の野望]
日本のインターネット業界を牽引するヤフージャパン(以下、YJ)が、またも両親の都合に翻弄されている。二人の親とは言うまでもなく、ソフトバンク(YJ株を42.8%保有)と米ヤフー(YJ株を35・5%保有)のことである。事の発端は、第2位株主の米ヤフーのマリッサ・メイヤーCEOが、4月21日の決算説明会で「YJ株の価値を最大化するため助言者を雇った」と発言したことだ。米ヤフーのアクティビスト・ファンドの圧力を受けた形で、YJ株の売却を視野に入れていることが明らかになった。同社のYJ株売却は以前から何度も伝えられては消えてきたが、アドバイザー起用まで踏み込んだ発言は初めてだろう。米ヤフーは2012年7月にグーグルの女性幹部として有名だったメイヤーを鳴り物入りで招聘したものの、業績の苦戦が続く。YJ株の売却を発表する前には、今年中にアリババ・グループ・ホールディングス(以下、 ………
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