問題企業を呼び込んだ第一交通産業に怨嗟の声

2015年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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タクシーの保有台数8千台を誇る第一交通産業(福証上場、本社・北九州市)が展開するマンション分譲事業がトラブルを起こしている。この物件は北九州市内にある全46戸の中規模マンション。第一交通から7億7千万円で工事を受注したC社(東京都)が「近隣対策費などがかさみ大赤字になったのでカネがない」と、下請業者40社に対し、総額2億円の支払いを停止する事態に至っている。年商5億円のC社は地元に土地勘がなく、融通手形を乱発して実質倒産した企業を引き継いだ前歴を持つ。債務整理に関西から乗り込んできた人物が社長を務めており、下請業者から懸念の声が上がっていた。第一交通が「北九州は物騒だからと工事を受けてくれるゼネコンが見つからない。C社には西日本シティ銀行がつなぎ資金を融資するよう手配したので安心してほしい」と説得して、何とか完成に漕ぎ着けた。しかし、不安は見事に的 ………

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