「鬼検事」王岐山が謎の訪米

反腐敗の辣腕で習近平政権の実質ナンバー2に。異例の「特使」はギクシャクする米中関係に転機をもたらすか。

2015年5月号 GLOBAL [習の「功臣」二つの顔]

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「中国の汚職取り締まり機関のトップが訪米へ」――。3月17日、英フィナンシャルタイムズ(FT)が北京発で報じた記事がチャイナウォッチャーの憶測を呼んでいる。汚職取り締まり機関のトップとは中国共産党の最高指導部、党中央政治局常務委員会のメンバーの1人で、党中央紀律検査委員会(中紀委)書記を務める王岐山のこと。米国に潜伏する中国の腐敗幹部の引き渡しについて話し合うため王が訪米準備に入ったと、北京の2人の消息筋がFTに明かしたという内容である。一見変哲もないニュースで、本稿の締め切り(4月中旬)時点まで中国政府の公式発表もない。だが、これは意図的にリークされた情報であり、背後には習近平政権の深謀遠慮が隠れている。詳しくは後述するが、仮に王の訪米が実現すれば、米中関係および習政権の将来を左右する転機になる可能性があるのだ。王が率いる中紀委は、習近平国家主席 ………

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