ユーチューブが引導「CD音圧稼ぎ」

「パッと聴きで派手な音」を優先、音楽を軽んじた商業主義は、自動調節されてはもう通じない。

2015年5月号 BUSINESS

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3月17日、商業音楽の制作に携わる者なら耳を傾けずにはいられないニュースがネットを駆け巡った。グーグル傘下の動画サイト、ユーチューブが「ラウドネス規格」を導入したという。「ラウドネス」とは聴覚上の音の大きさを示す単語。一般に人の聴覚上の音の大きさは、周波数に左右される。たとえば、物理的な測定値が同じでも、低い周波数よりも高い周波数の方が、感覚的に「大きな音」として認識する。音源の種類により感じ方が異なるのだ。アナログ放送時代のテレビコマーシャル(CM)を思い出して欲しい。「CMに入ると急に音が大きくなる」という感覚を覚えたことがあるだろう。これはメーターなどによる測定値は同じでも、番組本編とCMでは音源の種類が異なることから聴覚上そう感じるためだ。ラウドネス規格は、聴覚における音の大きさを「ラウドネス値」という数値で規準化したもの。ITU-R(国際電 ………

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