「官邸主導」朝鮮総連議長の強制捜査は無理筋

2015年5月号 DEEP

  • はてなブックマークに追加

ガサ入れ(家宅捜索)の情報が事前に漏洩していた――。在日本朝鮮人総連合会(総連)首脳陣は家宅捜索の数日前に情報を入手していた。首相官邸内に総連トップの議長宅への強制捜査をめぐり、日朝交渉への影響を懸念する向きがあり、その隙間から家宅捜索日時という極秘情報が漏れたようだ。東京都杉並区善福寺4丁目。3月26日朝、閑静な住宅街に緊張が張り詰めた。物々しい警察官たちが許議長の自宅を取り囲み、家宅捜索を強行した。許議長は国交のない北朝鮮の実質的な在日大使館の大使役を担い、北朝鮮の国会議員に当たる最高人民会議代議員の資格を持つ。議長宅には踏み込まないという、警視庁公安部と総連の「黙契」を京都府警などが破った。北朝鮮からマツタケを不正輸入したとして、京都府警と神奈川、島根、山口県警の合同捜査本部は同日、外為法違反の疑いで、貿易会社「東方」(台東区東上野)の ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。