「上場ゴール」裏切りの元凶

実態隠した上場で、株価はすぐに暴落。ベンチャー村のVCと証券会社、監査法人はグルだ。

2015年5月号 BUSINESS [アベノミクス「バブル相場」]

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株式市場で「上場ゴール」への非難が高まっている。上場ゴールとは、株式公開する創業者やベンチャーキャピタル(VC)などが、業績を事前に“お化粧”して初値を高くつり上げ、まんまと「創業者利益」を手中にすることだが、往々にして上場後は株価が急落、高値づかみの投資家は地獄を見る。明らかに市場への裏切り行為である。今その言葉とセットで語られるのが、スモール「g」とビッグ「G」の2社だ。「g」とはスマートフォンゲーム会社gumi(グミ)を指す。昨年12月18日に東京証券取引所一部へ直接上場した注目銘柄だったが、僅か2カ月半で業績予想を黒字から赤字へ修正し波紋を呼んだ。対する「G」は、スマホニュースアプリのGunosy(グノシー)だ。4月28日に東証マザーズへ上場する予定で、ベンチャー業界の中ではグミに続く大型上場と見込まれている。「g」と「G」が象徴するのは、急速に膨らんだベ ………

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