リソー教育に群がる「怪人脈」

資金繰り悪化で、不動産を新興宗教へ「偽装」売却。東証の退任圧力に創業者どこ吹く風。

2015年5月号 BUSINESS

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個別指導に定評のある塾「TOMAS」や、小学校受験で圧倒的なブランド力を持っている「伸芽会」などを傘下に置く学習塾大手のリソー教育。同社は2013年に粉飾決算が発覚し、東京証券取引所から「特設注意市場銘柄」の指定を受けており、いわば“仮釈放中”の立場が続いている。本誌3月号でも既報の通り、東証は粉飾決算の後も会長兼社長として居座る創業者の岩佐実次氏に退任を迫っているが、同氏はいまだ抵抗を続けているようだ。しかし、今回明らかになってきた新事実によって、同氏はいよいよ追い込まれることになりそうだ。「固定資産の譲渡および特別利益の計上ならびに通期業績予想の修正に関するお知らせ」リソー教育は昨年8月28日、1通のリリースを発表した。会社が保有していた東京・代々木の不動産を42億円でトーヨーコーポレーション(以下、トーヨー社)に売却し、10億円の譲渡益が出たという内 ………

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