一目瞭然、低ROE・キャッシュリッチで投資しない企業が狙われる。防衛策が自社株買いに走るだけとは。
2015年4月号 BUSINESS [アクティビスト第四の波]
今年2月、米投資ファンドのサード・ポイントはファナック株を取得したことを明らかにし、同社が抱える1兆円もの手元資金を自社株買いに振り向けるよう訴えかけた。会社側は間髪を入れずに1300億円の工場・研究所新設計画を発表。自社株買いではなく、本業投資によって株主に報いる姿勢を打ち出した。サード・ポイントを率いるダニエル・ローブは、しかし設備投資拡大だけでは不十分だとして、依然として自社株買い要求を突きつけている。2月上旬に2万円前後を推移していたファナックの株価は、サード・ポイントの株式取得、大型設備投資によって急騰。2月23日には一時2万3320円を付け、上場来高値を更新した。ローブは自社株買いと配当引き上げにより3万5千円になる可能性があると指摘しており、ファナックがこれに応じるかどうかが注視されている。サード・ポイントは、かつてソニー株を取得し(昨年10 ………
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