2015年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
道路や橋、トンネルなど公共施設の老朽化対策は待ったなしだ。9人の犠牲者を出した2012年12月の中央高速道路・笹子トンネル天井板落下事故は記憶に新しい。その数の多さからトンネルより危ないのは道路橋だ。全国の道路橋は約70万。1万前後のトンネルとは桁が違う。しかも信じ難いことに、その半数近くが、いつ完成したかもわからない。全国に70万の道路橋とは2m以上の橋を指す。内訳は国の管理が4%、都道府県・政令市が26%、市町村が68%、高速道路会社などが2%。このうち都道府県・政令市約5万と市町村約25万の計約30万(全体の約43%)の道路橋は建設年度がよくわからない。その大部分は15m以下の小規模橋だ。使われているうちは設計図などの工事関係書類が保管されていると思ったら大間違い。建設から10年程度で廃棄する自治体も少なくなく、由々しき事態を招いた。13年現在、建設から概ね50年が ………
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