「口先国士」たる安倍クンの施政方針演説にぶったまげた。「戦後以来の大改革」という幼稚園レベルの日本語の誤用を練達の政治記者たちは誰も咎めず、見逃しちまうなんて……。
2015年4月号 POLITICS
いやいや驚いたのなんの。安倍クンの施政方針演説を聴いてぶったまげた。施政方針演説とは通常国会の冒頭に行う内閣総理大臣の演説の中でもっとも重要なものである。その中でこう述べたのである。〈「安定した政治の下で、この道を、更に力強く、前進せよ」。これが総選挙で示された国民の意思であります。全身全霊を傾け、その負託に応えていくことを、この議場にいる自由民主党及び公明党の連立与党の諸君と共に、国民の皆様にお約束いたします。経済再生、復興、社会保障改革、教育再生、地方創生、女性活躍、そして外交・安全保障の立て直し。いずれも困難な道のり。「戦後以来の大改革」であります。〉「戦後以来の大改革」って何のことか。奇妙な日本語である。「戦後」は「戦争のあと」だから、いま現在も戦後は続いている。それ以来ということはどういうことか。もし「太平洋戦争直後の大改革」 ………
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