サラ金業界を追われた連中が、弁護士と組んで荒稼ぎ。東京国税局は見逃さなかった。
2015年4月号 DEEP
一代でサラ金帝国を築き上げた武井保雄(故人、武富士創業者)は泉下で歯軋りしているのではないか――。自転車で団地を巡ることから始めて苦労して作り上げた会社を破綻に追い込んだ過払い金返還請求。そして今、手塩に掛けて育てた部下たちが、法律事務所、広告会社、人材派遣会社と一体化した企業グループを作り、サラ金から金をむしり取っている。DSC、この聞き慣れない広告会社こそが、その中核を成している。東京国税局は2月24日、過払い専門の広告会社でインターネットのサイト「法律の窓口」を運営する株式会社DSC(渋谷区)と、その創業者である児嶋勝(44)を脱税容疑で東京地検に刑事告発した。児嶋はDSCの取引先10社近くに虚偽の請求書を作らせ、架空の外注費計上などで1年間に5億数千万円の所得を隠し、1億3千万円を脱税したという。さらに、この事件は単なる広告会社の脱税にとどまらないよ ………
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