ウクライナは「欧州の尖閣」か。英国周辺を核搭載機が周回し、「新冷戦」へNATOを挑発。
2015年4月号 GLOBAL
2月15日、停戦が発効したものの、なお一触即発のウクライナをめぐり西欧とロシアは「新冷戦」に突入しつつある。デビッド・キャメロン英首相は2月末、ウクライナに歩兵部隊の訓練指導官や情報分析のプロら専門家75人を派遣すると発表した。この「訓練使節団」はキエフを拠点にウクライナ軍の訓練にあたる。この派遣は、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領の支援要請に応えるのみならず、ロシアがこれ以上大々的にウクライナの町を併合することを英国は許さないというシグナルでもある、と英首相は述べた。英国の国家安全保障会議ではさらに、東部ドネツク州の鉄鋼都市で大規模な港湾施設を抱える政府側の戦略拠点マリウポリに触れてこう釘を刺した。「(攻撃を加えている親ロシア分離主義勢力が)さらに戦闘を激化させたなら、我々ももう一歩行動を進めるべきだという声が圧倒的になるだろう。ポー ………
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