スイスフラン暴騰が証明した 「中央銀行の資産増大に限界」

外為市場が仰天。通貨無制限介入のはずが、「寝耳に水」の上限撤廃。中央銀行が得た教訓とは。

2015年3月号 BUSINESS

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スイス国民は最近、ドイツやフランスなどの隣国に頻繁に出かける。お目当ては買い物だ。今までは高嶺の花だった高額秘境ツアーも人気を集めており、暖房用灯油の請求書はかつてなく安い。こうした劇的な変化はすべてスイス国立銀行(中央銀行SNB)が1月15日に発表したスイス版「金融ビッグバン」がもたらしたものだ。SNBは自国通貨高を抑え輸出産業を守るため、2​0​1​1年9月からスイスフランの対ユーロ相場の上限を1ユーロ=1.2スイスフラン(CHF)とし、無制限の為替介入措置を実施してきたが、この上限を突然撤廃したのだ。今回の決定は、相場に即効があっただけでなく、世界的にも予期せぬ衝撃を与え、外為相場は1​9​9​0年代以来の大荒れとなった。スイスフランはわずか数分間で対ユーロ、対ドルで30%以上も急騰する一方で国内株式市場は急落した。輸出企業である時計のスウォッチや高級品ブランド ………

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