中国軍「四大黒幕」最後の標的

江沢民の「大番頭」賈廷安も摘発か。9月の大閲兵で習“独裁”の総仕上げをアピール。

2015年3月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

「賈廷安を党中央紀律検査委員会(中紀委)が拘束か」――。1月24日、中国の政治ウォッチャーは香港発の未確認情報のフォローに追われた。賈は人民解放軍の上将(大将に相当)で、四大総部(総参謀部、総政治部、総後勤部、総装備部)のひとつの総政治部ナンバー2(副主任)である。だがウォッチャーの間では、賈はむしろ「江沢民(元国家主席)の大番頭」として有名だ。もともと軍人ではなく、江がまだ旧電子工業省の副大臣だった1​9​8​0年代初めに秘書となり、ずっと行動をともにしてきた。天安門事件後の89年11月、江が党中央軍事委員会主席(軍トップ)に就任すると同時に、賈は解放軍入り。94年から中央軍事委弁公庁副主任、03年から07年まで同主任として江の軍権を支えた腹心中の腹心なのだ。そして5日後の1月29日、母校である電子科技大学(旧成都電訊工程学院)のウェブサイトが、賈の消息を伝え ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。