地銀に「IRRBB」の時限爆弾

「金利リスク規制」が強化されると地銀は一網打尽。金利が急騰、国債暴落を招く恐れ。

2015年3月号 BUSINESS

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国際的な銀行規制のあり方を決めるバーゼル銀行監督委員会から間もなく、銀行界を騒然とさせる規制案が示される。その名称は、「IRRBB」(Interest Rate Risk in the Banking Book)。銀行や信金などの金融機関が銀行勘定(バンキング勘定)で抱えている金利リスクを、自己資本比率の計算に組み入れる規制内容だ。全国銀行協会の平野信行会長(三菱東京UFJ銀行頭取)も昨年4月の就任以来、「私どもが今年重要だと思っているものの一つが、銀行勘定の金利リスクの取り扱い、すなわちIRRBBであり、商業銀行の本質的な使命に対する阻害要因になる」と述べるなど、幾度となくIRRBBを警戒する発言を述べてきた。そのIRRBBが、バーゼル委から3月にも示される見通しとなっているのだから、銀行界がざわめくのも無理はない。メガバンク幹部は、「IRRBBは日本の銀行界にとって時限爆弾のようなもの。銀行経営への ………

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