超低金利と円安で「日本買い」。品薄で利回り低下、地方拡散と、はや黄信号が点滅するが。
2015年3月号 BUSINESS
「安邦が1千億円級の物件を探している」ある不動産業界関係者はこう打ち明ける。「安邦」とは、中国の安邦保険集団のこと。昨年10月に米国の最高級ホテル、ウォルドルフ・アストリア・ニューヨークを19億5千万ドル(約2322億円)で買収して話題をさらったばかりだ。目下、世界最強クラスのプレーヤーが、いよいよ日本の不動産買いに打って出る。安邦だけではない。昨年10月にはソブリン(政府系)投資ファンドの雄、シンガポール政府投資公社(GIC)が、東京駅八重洲口近くの超高層ビル「パシフィックセンチュリープレイス丸の内」(オフィス部分)を1700億円で買収した。2006年にダヴィンチ・アドバイザーズが2千億円の高値で取得、ダヴィンチ破綻後は米ファンドを経てGICが家主となった。「正直言って1700億円で売れるとは思ってもみなかった。相場からすれば少なくとも200~300億円 ………
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