2015年3月号 連載 [監査役 最後の一線 第47回]
本誌1月号の当コラムが“独走報道”した大塚家具のお家騒動が収束に向かう見通しとなった。創業者で実父の大塚勝久会長と長女の大塚久美子社長が経営方針をめぐって激しく対立。昨年7月には勝久氏が主導して久美子社長を解任する事態に発展した。ところがそれから半年しか経たない今年1月28日、取締役会で久美子氏が再び社長に返り咲く異例の展開になった。現在は勝久会長と久美子社長がともに代表権を持つツートップの体制となっている。営業本部は引き続き勝久会長が担当しており、3月に予定される株主総会の準備作業や経営計画の策定を久美子社長が担う。だが、これは両者が和解して最終決着した姿ではない。対立が続く中で取締役会の多数派工作が繰り広げられ、久美子氏側が主導権を握った結果なのだ。取締役会を掌握したことで、株主総会で勝久会長は退任し、久美子社長を中心とした新体制ができあが ………
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