2015年3月号 BUSINESS
転売契約に漕ぎ着けるか否か、紙一重の状態だった。朝鮮総連中央本部が入る朝鮮中央会館(東京都千代田区)の土地・建物の所有権が1月28日、売却価格約44億円でマルナカホールディングス(香川県高松市の不動産会社、以下マルナカHD)からグリーンフォーリスト(以下グ社)へ移転した。同日付で朝鮮総連系の白山出版会館管理会を債権者、グ社を債務者とする50億円の根抵当権が設定された。グ社が総連と会館の賃貸契約を結ぶ方向だ。白山出版会館管理会は、総連系団体が入居する朝鮮出版会館(東京都文京区)を管理し、同会館は1月23日に大阪市の不動産会社に約17億円で売却された。この17億円が、グ社の購入資金44億円の一部に充てられた。そもそも朝鮮中央会館問題は朝銀信用組合の16組合の破綻処理に1兆数千億円の公的資金を投入後、RCC(整理回収機構)の手元に約627億円の債権が残り、その回収と ………
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