もはや止まらぬ「新聞紙離れ」。尾を引く「誤報問題」に加速する「押し紙」整理。痩せ衰える新聞経営の実態。
2015年2月号 LIFE
「新聞紙離れ」が止まらない中、日本新聞協会がまとめた2014年(10月現在)の日刊紙の総発行部数は4536万2672部と、前年比163万部の大幅減となった。減少は10年連続で、幅は過去最大。しかも全ての地区で減っている。日本ABC協会が発表した14年11月現在の販売部数も、3964万5375部で前年同月比161万部マイナスと似たような結果が出た。ABC部数で目を引くのは、朝日と読売の二大新聞合わせて114万部減と、全体の減少分の7割超を占めている点だ。これは今までになかった現象だ。有力紙の販売関係者は、朝日の慰安婦など一連の誤報問題の影響に加え、14年4月の消費税増税をきっかけにいわゆる「押し紙」の整理が急速に進んでいることが激減の要因とみている。15年は新聞各社の本当の姿が現れる年となりそうだ。
新聞協会の部数調査は、加盟する117紙を対象に毎年実施している。新 ………
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