強気プーチンの「誤算」と「勝算」

経済の窮地も、国民の8割の支持でどこ吹く風。「いずれ西側はウクライナに音をあげる」と見越す。

2015年2月号 LABYRINTH

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ロシアで奇妙なことが起きている。昨年春から米国とその同盟国が課した経済制裁下のロシアは、歳入の半分を依存する原油の価格急落で、経済が軋み音をたてて急停止し、今年はマイナス成長とインフレに見舞われるだろう。ウラジーミル・プーチン大統領はこの苦境を気にかけていないわけではないが、相変わらず自信を漲(みなぎ)らせている。なぜなのだろうか。プーチンはウクライナ問題を進んで議論し、隣国の人々に呼びかけさえするが、ウクライナの新政権と親ロシア派の間で戦闘が続く東部のドンバス地域を手放そうとしない。プーチンにとって、昨年3月のロシアによるクリミア併合はすでに確定事項であり、クリミアをロシア人の「神聖な場所」と呼んではばからない。さらに驚くべきことは、厳しい経済環境で市民生活が脅かされているにもかかわらず、ロシア人の8割がプーチンを支持していることだ。

受け入れられなかった「新ロシア」

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