ピケティの「r>g」格差の処方箋は成長

評判の『21世紀の資本』の勘所をタカハシ教授が伝授。資本課税強化は、格差の小さい日本なら許容範囲内。

2015年2月号 BUSINESS

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フランスの経済学者、トマ・ピケティの『21世紀の資本』が好評である。英訳で約7​0​0ページもの分厚い学術書だが、山形浩生氏らの丁寧な日本語訳が12月に発売され、1カ月で8刷、12万部を超えるほど売れている。筆者はKindleで英語版を読んだが、ネットの上で探せばタダのpdf版もある。実はスマホで手軽に読むなら、Kindle版かpdf版が便利だ。Kindle版やpdf版で便利なのは、資料リンク(33ページ欄外)を参照できることだ。そこには、本書に使われている図表が2​5​0枚以上もある。この資料リンクのおかげで、本文を読むスピードが速まる。本書はそのタイトル(Le Capital)から、マルクスの『資本論』(Das Kapital)の再来を彷彿とさせるが、ピケティ自身が言うとおり、マルクス経済学ではなく、標準的な成長理論を使ったごく普通の経済学である。ただ、経済学の専門書にしばしば登場して読者を遠ざける ………

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