北極圏石油開発で「二重苦」

制裁で欧米企業が去り、原油安の追い打ちで悲観論も。残るはナショナリズムだけ。

2015年2月号 LABYRINTH [ロシア・リスク再び]

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欧米による経済制裁や原油価格の暴落などで苦境に立つロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、北極圏の油田開発でも白旗を掲げる気配は見えない。クリミア編入に続き東ウクライナへの介入で欧米が昨年9月、追加経済制裁を発動、北極圏開発に乗り出していた欧米企業が一斉に機材や技術者などを引き揚げたが、その後の10月、プーチン側近でロシア最大の石油企業、ロスネフチの会長を務めるイーゴリ・セチンは、欧米の技術や資金の協力を得られないのなら「自力でやる」と宣言した。すでに今夏の作業再開に備えてリグ(掘削用設備)の手当てを始めている模様だ。プーチン大統領も同月、国内の16の企業を統合し、探査や掘削サービスを提供する巨大な国営企業の設立を認可した。米国のシュルンベルジェやハリバートンなどが去った後の穴埋めの育成に力を注いでいる。開発コストの高い北極圏でロシアが石油 ………

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